韓国旅行 板門店ツアー

2日目:板門店ツアー〜一瞬だが北朝鮮領に入る

朝鮮戦争の結果、韓国と北朝鮮は38度線付近で国境線が引かれることになったことは歴史の授業なんかで教わったことがあると思う。国境の両側2kmは非武装エリアとされ、韓国軍(国連軍)と北朝鮮軍が相対することはないが、唯一板門店だけが、両軍が睨み合う場所となっている。ここは南北対立の象徴的な場所でもあり、韓国と北朝鮮の会談が行われる重要な場所でもある。
そんな剣呑な場所であるが、驚くことに外人向けの観光地になっていたりする。

 

海外旅行全般に言えることだが、韓国旅行でもなるべく日本で経験できない貴重なことがしたい。ベルリンの壁もとっくに無くなった今、数少ない冷戦スポットを見物出来るところはほとんどあるまい。だから板門店には是非行ってみたいと思っていた。

 

とはいえ、個人では行けないので日帰りツアーに参加する必要がある。この板門店ツアーはいくつかの会社で取り扱っているが、俺は大韓旅行社(KTB)を利用した。事前に日本から予約をしておいた。予約はHPから日本語で簡単にできる。支払いは現地ですることになる。77,000W(7700円)の昼飯付きなので、それほど高いとは思わない。

 

そして当日9時前、集合場所のロッテホテル6階のKTBオフィスに到着。受付のお姉さんは日本語がうまかったのでスムーズに受付が終了した。
9時半にバスで出発。参加者は英語ガイド組と日本語ガイド組に分かれてバスに乗車。英語組は30人ぐらいだったが、日本語組はたった6人。日本語のガイドさんも最近は日本人が減っていると言っていた。

 

まず、板門店に行く前に戦争記念館に立ち寄った。ここは朝鮮戦争に関する博物館だ。俺は戦史が割と好きなので興味深かったが、40分ぐらいしか時間がなかったので半分も見ることが出来なかった。

 

次はバスで板門店に向かう途中に昼飯。プルコギだったがこれは美味い。あっという間に完食。

 

次は臨津閣というところで望拝壇と自由の橋を見物。ここも朝鮮戦争に関する史跡だ。

 

そしていよいよ板門店へ。途中国連軍(アメリカ人と韓国人)に2回パスポートチェックをされた。向こうも観光と分かっているのに厳重である。
また、敵(北朝鮮軍)の挑発により身体・財産の被害を被った場合の補償は請求できない、という書類にサインを求められた。

 

さらにバッジを渡され、常に胸に付けるように言われる。バッジを見ると俺達は国連軍のゲスト、ということになっているらしい。

 

板門店の会談場を挟んで、韓国側の「自由の家」と北朝鮮側の「板門閣」が向き合い、それぞれの施設から互いの兵士を監視している。俺たちは自由の家から入場したので、北朝鮮軍が双眼鏡でこちらを監視している様子が見える。

 

また、韓国側の兵士もじっと北朝鮮側を睨んでいる。兵士は微動だにしない。観光用のポーズではなく、本当に冷戦状態とういう感じで、ピリピリしている。本当にこんなヤバイところ見物していいの?と思った。

 

会談場は南北の国境線上にある。つまり施設の半分は韓国領でもう半分は北朝鮮領である。本来は北朝鮮の国境を超えることは出来ないが、この内部だけは自由に見物していいので国境線を超えることが出来る。

 


上の写真にある、机のラインが南北の境界線である。この写真は北朝鮮側から撮影している。

 

時間にして5分ぐらいだったが、なかなか貴重な体験をさせてもらった。
会談場を後にし、自由の家を通ってバスに戻る。なお、バスのエンジンはかかりっぱなしであった。ガイドさんが言うには、北朝鮮軍が不意に襲ってきた時にすぐに逃げられるようにするためだそうな。マジっすか…。

 

その後は非武装地域内にあるおみやげ屋さんに立ち寄った。俺は旅行に行ってもあまりおみやげの類は買わないのだが、北朝鮮の紙幣が売っていたのでつい買ってしまった。北朝鮮の100W札が5000W(500円)であった。ガイドさんによるとその紙幣の価値は日本円で数円程度とのこと。なお、お札の人物は建国の英雄金日成だ。

 

4時半頃ソウルに到着して解散。面白いツアーだった。板門店は南北分断の象徴的な場所であり、これを面白いと言ってしまうのは本来不謹慎なわけだが、韓国としても観光のネタにしているわけだから、別にいいよね。