ソウル 独立体験館

最終日午前:敵地潜入!独島体験館

地球の歩き方には載っていないが、ソウルに「独島体験館」なる施設がある。本当は独島(=竹島)に行きたかったのだが、それは難しいので、この施設で韓国側の独島(竹島)に対する熱い気持ちを体験したいと思った。

 

9時半オープンとのことだったので、ぴったりに行った。

 

独立した建物ではなく、ビルの地下一階にある、思ったよりも目立たない施設だった。
入館料が無料なのは良い。受付でちょっと挨拶したら、スタッフのお姉さんに声をかけられた。
「イルボン?」
なんか、あんまり友好的ではない感じである。
イルボンとは韓国語で日本人のことである。こういう場所だからあまり日本人であることは知られたくなかったが、仕方なくイエスと答えた。そしたら、お姉さんは日本語のパンフレットをくれた。サンキューと言って俺は中にはいった。
展示説明は韓国語と英語がメインだが、日本語の説明がある部分もあり、分かりやすい。

 

展示のメインの内容は、独島(竹島)が韓国領であることの歴史資料である。資料は幾つもあるので、ここに来るとあたかも独島(竹島)が韓国領であると錯覚してしまいそうになる。
ただ、展示は割と淡々とした感じで、日本を激しく攻撃している感じではなかった。こんなにも韓国領であるという証拠があるのだから、分かるでしょ?という感じである。

 

確かに竹島は日本列島と朝鮮半島の中間地点にあるし、韓国領であるという資料があってもおかしくないと思う。しかし、同じように日本領であるという資料もたくさんあるのだ。

にもかかわらず、韓国に有利な資料を集め、それだけを展示すれば、ここを訪れた人はみな独島(竹島)は韓国領だと思うだろう。でもそれって、あまりフェアなやり方ではない。
本当に韓国領であると証明したいなら、日本領であることを示す資料を論破していく必要があるのではないか?

 

なお、独島(竹島)は1953年以降、韓国が武力行使によって占拠した状態が続いている。日本政府は口では返せと言っているが、あんな無人島どうでもいいという感じで、本気で取り返そうとは思っていない様子である。日本の海軍力からすればすぐに取り返せるのだが、割にあわないということだ。それに、これで反日のガス抜きをしてくれるのならあまり害もないし、OKと思っているのかもしれない。

 

独島(竹島)問題を平和的に解決する方法として国際司法裁判所への付託があるが、国際法の観点から日本側の勝利は確実視されるので、韓国は断固拒否している。日本側もこれまであえて国際司法裁判所に訴えなかったが、それも竹島などどうでもいいからだろう。
それを知らずか一方的に熱くなる韓国にはただ呆れるばかりだ。

 

しかしまあ現状を見れば、独島(竹島)は60年以上も韓国が支配している状態なのだから、実質はすでに韓国領のようなものだ。しかしながら独島(竹島)を取り戻してハッピーエンド、とはなっていない。
これからも独島の研究は進められ、新たな研究成果は随時この施設に展示されるのだそうな。もう60年前に独島(竹島)を取り戻してるのに、これ以上何を研究するのだろうと思うが、端的に言えば、やりたいからやるのだろう。
これからも独島(竹島)が韓国領である資料は発見され続けるだろうし、そのたびに韓国人は拍手喝采を送るのだろう。

 

独島(竹島)を取り戻す運動は、第二次大戦後自分たちの手で領土を取り戻せなかった(アメリカに解放してもらった)、無念を晴らす行為なのだろう。
独島(竹島)は韓国人の手よって日本から取り戻しつつある初めての領土なのだ。つまりこれは独立戦争の代償行為とも言える。
これが楽しくて仕方ないのだろう。本当の独立戦争のように命を懸けなくていいし、I love Dokuto と言ってればそれだけで愛国義士の気分に浸れる(そう言えば、五輪サッカーで試合後に「独島は我が領土」と書いた紙を振りかざして銅メダルを剥奪されかかったアホな選手もいたな)。

 

実際はもう取り戻したも同然なのだが、そう言ってしまうと楽しみがなくなるから、独島(竹島)問題は半永久的に続いていくはずだ。
まあ、個人的意見はこれぐらいにしておこう。俺は韓国人みたいに独島(竹島)問題でそこまで熱くなれない。

 

しかしまあ、この独島体験館は事前に思ったほど不快な場所ではない。日本語のパンフレットも用意されているから日本人にも来て欲しいのだと思う。
それと一つ安心したのだが、さすがに対馬や隠岐の島の領有権は主張していなかった。ちゃんと日本領ということになっていてホッとした。

 

なお、1時間ぐらい滞在したが、その間の来場者は自分ただ1人。スタッフが5,6人いるのに、閑古鳥が鳴いている。韓国人ですら来ないってどういうことなんだ。
そういうわけで空いてるし、入場料は無料だし、ソウル駅からも近いし、ソウル観光に行った際には立ち寄ってみてはどうだろうか。
場所は公式サイト(http://www.dokdomuseumseoul.com/jp/about/)に載ってあるよ。